「楽器の経験を活かして、演奏の仕事を始めたい」
「本業を続けながら、休日に演奏して収入を増やしたい」
そう思っていても、どこに営業すればよいのか、誰に何を伝えればよいのか分からず、立ち止まってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
こんにちは。演奏活動実践スクールの森口九喜子です。
今回は、オーボエ奏者の方からいただいたご相談と、スクールでのサポート事例をもとに、高齢者施設で演奏の仕事を始めるための営業先の探し方と、演奏者資料の準備についてお伝えします。
演奏の依頼はあるけれど、いつも無償になってしまう
先日、音楽以外のお仕事をされているオーボエ奏者の方から、ご相談をいただきました。
本業のお休みの日に演奏の副業をして、収入を増やしたいというご希望です。
ところが、ご自身で活動しても、知り合いから演奏を頼まれても、無償のボランティアになってしまうとのことでした。
「有料で演奏を依頼してくださる施設が、どこなのか分からない」
「どの施設の、誰に、どのようにアプローチすればよいのか分からない」
演奏する力があっても、仕事につなげる方法が分からない。そのようなお悩みです。
有償の演奏を目指す場合は、演奏料の予算を含めて検討してくださる相手を探し、仕事として提案する準備が必要になります。
初めての営業先には、近隣の高齢者施設様をおすすめしています
これから演奏の仕事を始める方に、私がまずおすすめしているのは、お住まいの近くの高齢者施設様への営業です。
高齢者施設様には、お誕生日会や季節の行事など、生演奏を楽しんでいただける機会があります。
楽器やプログラム、会場設備などの条件が合えば、一人で訪問演奏を行うこともできます。
近隣であれば移動の負担を抑えやすく、本業と両立する方にとっても取り組みやすい選択肢です。
ただし、すべての施設様に有料演奏の予算があるわけではありません。まずは、生演奏のご希望や、ご予算について確認することが大切です。
休日を活用して演奏の副業を始める
高齢者施設様での演奏には、30〜60分で5,000〜10,000円の報酬となる例があります。
演奏料は、施設様のご予算や演奏時間、内容によって異なります。
本業のお休みの日に近隣の施設様へ伺い、演奏する。こうした形で、楽器の経験を副業に活かすことができます。
予定を考える際には、演奏時間だけでなく、練習や資料の準備、打ち合わせ、移動の時間も見込んでおきましょう。
まずは、ご自身が無理なく続けられる範囲から始めることをおすすめします。
営業先の施設を調べ、一覧表にする
営業を始める際、私なら最初に営業先のリストを作ります。
ご自宅から無理なく訪問できる範囲で高齢者施設様を調べ、一覧表にまとめておきます。
記録する項目は、次のようなものです。
- 施設名・住所・電話番号
- ご担当者様のお名前
- お電話した日と、お話の内容
- 資料の送付方法・送付日
- 次にご連絡する時期
一覧表があると、どの施設様に連絡し、どのようなお返事をいただいたかを確認できます。
一度のお電話ですぐに演奏が決まるとは限りません。やり取りを記録しておくことが、その後の丁寧な対応につながります。
お電話で生演奏のニーズを確認する
リストができたら、施設様へお電話し、演奏会やレクリエーションをご担当されている方におつなぎいただきます。
最初のお電話では、施設様の状況を伺い、生演奏をご提案できるか確認します。
例えば、次のような点です。
- お誕生日会や季節の行事で、外部の演奏者を招くことがあるか
- 有料の訪問演奏をご検討いただけるか
- 演奏者資料をご覧いただくことが可能か
- 資料は、どの方法でお送りすればよいか
こちらの説明だけを長く続けず、ご担当者様のお話を伺いながら進めましょう。
有料の演奏をご希望の場合は、無償のボランティア募集と混同されないよう、演奏料を含むご提案であることを丁寧に伝えます。
演奏者資料には、施設様が知りたい情報を記載する
演奏者資料は、経歴を紹介するだけでなく、施設様が「どのような演奏会になるのか」を判断できる内容にすることが大切です。
主に、次の情報を記載します。
- 演奏する楽器とプロフィール
- 演奏経歴やコンクール受賞歴
- ご入居者様に楽しんでいただけるプログラムの内容
- 季節に合った具体的な曲目例
- 演奏時間と演奏料
- 必要な設備
- 連絡先
例えば、「オーボエの演奏を行います」だけでは、施設様が会の内容をイメージしにくい場合があります。
季節の唱歌や懐かしい曲など、実際に演奏できる曲目を示し、どのように楽しんでいただけるかを添えましょう。
歌や手拍子を楽しめるプログラムであれば、その内容も記載します。楽器の音色をゆっくり聴いていただく演奏会であれば、その魅力が伝わる説明に整えます。
ご自身の演奏の特徴と、施設様にとっての楽しみを結びつけて伝えることが大切です。
資料は施設様が希望された方法で送る
資料の送付方法には、FAX、メール、郵送などがあります。
ご担当者様に確認し、指定された方法でお送りしましょう。
ビジネスメールが苦手な方でも、施設様がFAXでの受け取りを希望されていれば、FAXでご案内できます。
送付する資料には、お電話で伺った内容を反映させると、ご検討いただきやすくなります。
資料送付後は、ご担当者様と確認した時期や方法に沿って、受け取り状況やご検討状況を伺います。
音楽事務所への登録という方法もあります
施設様への直接営業のほかに、高齢者施設へ演奏者を派遣している音楽事務所に登録する方法もあります。
ご自身の楽器や活動地域に合う事務所を探し、募集条件や登録方法を確認します。
電話、メール、お問い合わせフォームなど、指定された方法で問い合わせ、必要な資料を提出します。
登録時には、プロフィールや演奏動画などを求められる場合があります。選考の有無や報酬・活動条件も確認しましょう。
なお、登録が完了しても、必ず演奏依頼が入るわけではありません。
演奏動画の撮影と提出方法
「演奏動画を提出したいけれど、撮影や送信の方法が分からない」というご相談もあります。
撮影方法の指定がなければ、スマートフォンを横向きに固定し、演奏姿と音が確認できるように撮影する方法があります。
演奏前後の不要な部分は、必要に応じてトリミングします。
URLでの提出が認められている場合は、YouTubeに限定公開でアップロードし、そのURLを提出資料に記載できます。
限定公開は、URLを知っている方が視聴できる設定です。事務所によって提出方法は異なるため、まずは案内を確認しましょう。
オーボエ奏者の受講生様へのサポート事例
演奏活動実践スクールでは、本業と両立しながら演奏の副業を始めたいオーボエ奏者の受講生様をサポートしています。
音楽事務所の紹介と登録方法のご案内に加え、演奏動画のトリミング、撮影時の衣装や演奏曲についてもアドバイスし、登録手続きが完了しました。
また、お住まいの市内にある高齢者施設様181件の営業リストを作成し、営業代行を行いました。
受講開始3日目の時点で、2施設様から演奏者資料のご請求をいただいています。
資料請求は演奏依頼の決定ではありませんが、施設様に演奏内容をご検討いただくための一歩です。
資料作成では、これまでの演奏経歴やコンクール受賞歴を整理し、施設様に楽しんでいただける内容と、季節感のある具体的な曲目を盛り込みました。
演奏者の経験を、施設様が検討しやすい提案に整えることも、スクールの支援の一つです。
演奏活動実践スクールでサポートできること
本業を続けながら、営業先を探し、資料や動画を準備し、施設様に連絡する。そのすべてを一人で進めるのは、大変だと感じる方もいらっしゃると思います。
演奏活動実践スクールでは、ご本人の経験や目標、活動できる時間に合わせて、具体的な準備と行動をサポートします。
- 営業先リストの作成
- プロフィール・演奏者資料・企画書の作成
- 演奏活動の情報や実績を確認していただくためのホームページ作成
- SNSプロフィールの作成と投稿内容のアドバイス
- 音楽事務所への登録に向けた準備
- ご希望に応じた営業代行
支援内容や作成・代行の範囲は、お申し込み内容によって異なります。
依頼や収入を保証するものではありませんが、何を準備し、どの順番で進めればよいかを整理し、演奏の仕事につながる行動をお手伝いします。
ご自身の地域で、何から始めるか相談してみませんか
「休日に演奏の仕事をしたいけれど、営業先が分からない」
「無償の依頼ばかりで、有料の演奏につながらない」
「プロフィールや企画書に何を書けばよいか分からない」
そのような方は、公式LINEからお気軽にご相談ください。
お使いの楽器、これまでの演奏経験、お住まいの地域、活動できる曜日などを伺い、最初に取り組むことを一緒に整理します。
長年続けてきた楽器の経験を、演奏の仕事につなげるための一歩を考えていきましょう。
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